COLUMNSコラム

働き方の変化に伴い、自邸を所有しないアドレスホッピングや、都市と田舎など2拠点で暮らすデュアルライフが注目されています。自分らしくカスタマイズした別荘を購入するニューリッチ層も増えており、プライベートタイムの充実と同時に豊かな人間関係の構築を重んじる現代人にとって、別荘に設けたサウナやジャクジーは、コミュニケーションスペックとしても欠かせません。

【癒しと活力をサウナの「ととのう」でチャージ】
国内では、社内のウェルビーイングのためにサウナを導入する企業が増えてきました。社内のサウナ設置は健康管理目的の福利厚生としてだけでなく、社員のビジネスパフォーマンスを上げたり、プロジェクトのチームビルディングにも役立っていたりするそうです。ちなみに、サウナ大国といえばフィンランド。在日フィンランド大使館にも来賓用のサウナがありますが、社内サウナ設置の企業では、これと同じようにクライアントのおもてなしとしてもサウナが活用されているとか。
最近は、邸宅や別荘のサウナやジャグジーを公開する著名人のSNSも頻繁ですが、多彩な交友関係を円滑に保つためにも、お互いに身ひとつで汗を流したりリラックスしたりするサウナやジャグジーでのひとときは、普段の仕事環境では得られない深い関係性を築ける、貴重なコミュニケーションタイムといえます。
サウナ機器大手企業の調査によると、サウナ需要トップはフィンランドが不動でありながら、そのニーズは世界的に高まっています。富裕層でなくとも自宅に本格的なフィンランドサウナなどを取り入れる愛好家が増え、条件が許せばマンション物件にも後付けできるサウナも登場する一方、すでに自邸や別荘にジャグジーを設けている富裕層が、新たにサウナを取り入れるケースが多いようです。サウナで思い切り汗をかいた後の水風呂は必須ですが、水を溜めたバスタブに浸かるだけでは味気ない……ジャグジーとの併用は、アフターサウナの満足感をさらに高めるためにも欠かせません。

【サウナで火照った体を、水風呂感覚のジャグジーでオフ】
スポーツ施設以外のサウナ普及率が低いといわれるアメリカでも、有名実業家やトップアスリートの邸宅には、サウナやジャグジーが設けられています。第一線で活躍する人にとって日々のボディメンテナンスは欠かせないものであり、豪邸のアイコンであるジャグジーやプールは、サウナ後の水風呂感覚でも楽しめるのでしょう。世界的に著名なデザイナー、フィンランド出身のアルヴァ・アアルトの最高傑作と名高い「マイレア邸」にももちろんサウナがあり、プールに飛び込める小さな“桟橋”が、サウナからのアプローチに設けられています。古来、サウナの後は近くの湖に浸かる習慣があるという、フィンランド人らしいアイデアです。

【サウナの楽しみは、ご褒美のジャグジータイムがあってこそ】
血圧ケアや酸化ストレスの軽減など、サウナは健康面でも注目されていますが、サウナの醍醐味「ととのう」を最高の状態で迎えるためにも、自邸や別荘にサウナを設けるなら、ジャグジーもセットで考えるのがベスト。熱気に耐えるサウナは大人向けですが、ジャグジーは、サウナ後に限らず、いつでも老若男女問わず一緒に楽しめるところが魅力です。
国産高級ジャグジーバスを手掛ける「アルティス」には、大人３〜４人でも入れる、大型のラウンドバスがあります。マッサージを受けているような心地よい水流がバスタブ側面から噴出するジェットや、バスタブ底面からふんだんな気泡が湧き上がるバブロなど、好みに応じた機能をカスタマイズでき、夜間のジャグジータイムを演出する水中照明は幻想的なリラックスタイムを演出します。
自邸なら大型サウナの必要はないかもしれませんが、家族や友人とエンタテインメント的に利用できるプライベートジャグジーは、大きめのサイズがおすすめです。一人でゆっくりとした時間を過ごしたい時も、サウナでの“我慢大会”を経てジャグジーでゆったりと体を伸ばし、冷えたドリンク片手に……というリラックスタイムは、体と心を深部から解放してくれる、至福のひとときになりそうです。